からっぽな街
「今日、シュークリーム食べていいよ。」
「やった。ハナ、あとで食べよ。」
「わーい。」
「ありがとうございます。」
二人でそう言うと、粉チーズのたっぷりかかったナポリタンをフォークに巻き付けながら、さっきの続きを話そうとした。
「ええっと…。」
「ん?」
ハナに、話したいことは、山程あった。しかし、店長がそのまま、休憩に入り、同じ空間に居たので、話題を選ばなければならなかった。もし、店長の得意分野になったのならば、話が長引いて、ずっと話を聞くはめになるからだ。ずっと、くらだない、つまらない話を、いつまでも。
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