からっぽな街
「ニケは、私と一緒の班なんだよね。」
「そうなの?じゃあ、ゆんは、十四班?」
「うん。」
「やったー!」
抱き付いてくるニケは、とてもかわいかった。ミニーが、下を向いて、ぶすっとした顔をしている。
「ミニーは、何班?」
「私、七班!」
「えーっと、あ、あそこだね。あ。プーの班だ!」
「プー?」
「そう。私の友達なの。とっても優しいよ。」
「よかったー。」
ほっとした顔をすると、「じゃあね。」と言って、握っていた手を離し、あっという間に、プーの元へ走って行った。


気がついたこと。子どもは、直ぐに走り出す。そういう迷わない行動力に、憧れた。

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