からっぽな街
太陽は天高く見える、青い空には、雲1つない。乾いた空気は、一日の好調な始まりを教えてくれる。今日は、どこへ行こう。
果物屋さんで、赤いりんごを1つ買うと、洋服でニ、三度磨いて、さくりと齧った。甘酸っぱくジューシーなりんごの味が、口いっぱいに広がる。腕に垂れるリンゴの果汁を、舐めるようにすする。
歩きながら果物を食べても、静寂の街では、それが、当たり前になっているので、誰かの目を気にすることも無いので、堂々と、食べていることが出来る。
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