からっぽな街
人の居ない世界というのは、自分の中の自分と、会話をすることが出来る。時にそれは、夢中になると、哲学的分野にまで及び、日が沈むのも忘れて、自分の中で永遠に考えを膨らませることがある。そうして、いつも答えは出ない。それでも、考える材料は、目の前に、たくさんある。
視線を少し、上に上げると、国道を外れたところに、線路を見つけたので、線路の上を、歩くことにした。
電車の決して通ることの無い、線路に向けて、歩いてゆく。
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