からっぽな街
「店長。出来たシュークリーム、並べて来ます。」
「あ。ああ。よろしく。」
トレイに並べたシュークリームを持って、ショーケースに向かって歩く。あの調子だと、まだ話したそうだった。もう、カウンターに戻りたくない。
ショーケースの中に、シュークリームを並べながら、回避法を考える。問題なのは、店長が私のことを気に入っているということ。
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