(コラボ)沈黙するケイタイ~交点の烈~
「本当なのだ」

けれど、ミコは、あたしに語りかけただけだった。

「神の選びしお人なのだ。

いや、もう神だといってもいい。

それなのに、雑多な人間に、その身体の謎を解き明かすための実験台にと、乞われるのだ。

時には囚われて。

そのようなことは、神に対する冒涜でしかないというのに」

いきなり、ミコの身体が打ち震えだす。

あたしはちょっと身を引いた。

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