結婚しようよ!
第2話 橘家、御対面。ありえないお見合い!
30分は経ったのかな…?


美人な女将さんが静かに襖を開け、父に話しかけた。


「山岡様、橘様がお見えになりましたが、このままこちらにお通ししてもよろしいでしょうか?」



「はい、よろしくお願いします。」


普段の父とは違う話し方で驚いたのもつかの間、


女将さんに案内された人達が部屋に入って来た。



「ヤマちゃん来たよ〜!」


「タッちゃん!」


………ヤマちゃん??


………タッちゃん??



な、何それ?!



「ヤマちゃん、待ったかい?ごめんよ。」


「いや、ぜんぜん大丈夫だよ。気にしないで、タッちゃん。」


なんか二人とも変に盛り上がってる…。


いったい、これはナニ?



「それよりヤマちゃん、連れて来たよ♪」


タッちゃんと呼ばれてたおじさんは、私のお父さんに満面の笑顔で話しかけた。


連れて来たよ、って…


何なのよ?
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