王女の恋★
第1章

義理の父親

「いたい・・お義父様・・・やめて」

★ーーーーーーー★
「夢か・・・」

芳子は苦悶に満ちた表情で夢から覚めた。

(ゆううつだ・・・)

ボーっとした頭に思考が戻ってくる中で、

彼女はホッと胸をなでおろす。

「・・お父様は出張で松本の家にはいない」

最近では父親と顔を会わせないですむことが

芳子の一番の安らぎとなっていた。


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