金髪王子〜イケメンハーフは同級生〜

「……そう、時代劇をねえ」


「はい。
ただ予算が少なく、衣装まで手が回らないんです。
撮影機材も同級生の家から貸してもらうことになってまして。
古いもので構わないので、衣装を貸してもらえませんか?」


「そうねえ。
じゃあ、倉庫にある商売にならなくなったものでいいのなら……」


「本当ですか?
助かります。
ありがとうございます!」


俺と一緒に明日香も隣で頭を下げた。


話のわかる人でよかった。



大野は笑顔でおばさんに抱きついていた。


「ママ、ありがとう!」


< 160 / 432 >

この作品をシェア

pagetop