STAND UP
第1章 出会い
迎春、、、
にはほど遠い厳しい寒さの残る
4月、わたしはそこにたっていた。
「青春洗雲努高校―‥か」
誰に言うでもなしに、ポツリと
つぶやく少女が一人。
死んだ魚のような大きな虚ろな目。
まるでいまにも踏み潰されそうな小さな背丈。
その背丈にあまりにも不釣り合いな腰まで伸ばされた長い髪の毛。
どれをとってもつい最近まで現役高校生だったようには見えない。
ん? なんで過去形なんだ って??
そうそれはほんの三時間ほど時間を遡ってもらう必要がある。―
―*―