猫耳姫とメガネ王子
天才青年壱の目を欺こうなんて、どうせ私にはできっこない事。


だ・け・ど!


私は上半身を起こしてベッドのヘリに座り、手を伸ばせば届きそうな場所にあるお隣さんの窓を睨みつけた。


私のこの部屋と壱の部屋は向かい合っていて、小学校の頃はよくこの窓から遊びに行ったりもした。


でも、今はお互いに分厚いカーテンを引きっぱなしだ。


「壱の馬鹿」
< 20 / 473 >

この作品をシェア

pagetop