猫耳姫とメガネ王子
俺は、自分が夢中になりすぎていて今の今まで唯の変化に気付く事もできなかったのだ。


「なぁ、唯。その髭――」


「壱のばか!! 大嫌い!!」


言いかける俺の言葉を怒鳴り声で遮り、唯はバタバタと部屋を出て行く。


「唯――!!」
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