ホームの奇跡。【短編】
ホームの奇跡。
【沙亜耶side】


あっという間に放課後になった。


はぁー。
今日一日あたし、何してたんだろ?

頭の中は、ホームで出会った人でいっぱいだった。


帰るか…

集中力がなくなったあたしの体はふわふわとしていた。


「あ、沙亜耶!」

美亜があたしに声をかけた。
が、あたしはまともに答えられなかった。

「ふぁ-い。なんでしょう」


「沙亜耶、大丈夫?」


美亜は心配そうにあたしの顔を覗いた。



「へーき、へーき。」


あたしは軽くかえした。


「まったくー。あぶなかっしいなぁ。あ、頑張ってね!朝の人にちゃんと話しかけなよ!じゃあね!」


「うん、がんばるー。ばいばい!」


さてと…駅に行かなきゃ。


緊張のせいで重いような、ふわふわしたようなあしどりであたしは駅へと向かった。


< 12 / 12 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

近距離恋愛
杏桃/著

総文字数/0

恋愛(その他)0ページ

表紙を見る
小さな恋。
杏桃/著

総文字数/5,428

ノンフィクション・実話20ページ

表紙を見る
大っキライ?大っスキ?
杏桃/著

総文字数/1,880

恋愛(その他)12ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop