この思いを君に

―――――
―――…

「あれは愛香が悪い。
馬鹿じゃねぇ?授業中に読むとか
だからあんな点なんだよ。」

「…それは優くんだって…」

「はぁ?」

優くんが凄むと結構恐い。

「なんでもありません。
…あーあ、絵本も没収だし、
優くんにも怒られるし!
今日はついてなーい

あの時多野が話し掛けなければ」

横目で多野を見ると、

「人のせいにすんな
つか愛香、今日一日
ずっと絵本読んでただろ。
逆にあそこまでばれなかったのが
ありえねぇ。」

多野に何か言われる前に
優くんに怒られた。


「愛香ー!
職員室の用事終わったら
掃除行きなよー!」

…あ!

ほんと、ついてない!!

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