甘い魔法②―先生とあたしの恋―
【第三章】

体育大会



「晴れたねー……いやみなくらいに」


7月の第二週の水曜日。

完全に夏の気配を感じさせる空は、雲一つなく晴れ渡っていた。


青一色の空を、寮の古ぼけた窓越しに眺めながら呟く。

そんなあたしに、先生はコーヒーを飲みながら頷く。


「イヤミだな。晴れ男だか晴れ女だか知らねぇけどいい迷惑だし」

「あ、そういえば和馬は昔っからすっごい晴れ男なんだよね。おかげで遠足だとか修学旅行だとか、毎回晴れ。

……和馬のせいかな」

「清水か……次の授業で当ててやるか」

「またそういう事言って……。

でも、先生は監督とかでしょ?」


うちの学校では、7月に球技大会と体育大会が一年おきに交互に、10月に文化祭が行われる。

学年の垣根を取っ払って、クラス対抗で行われる球技大会も体育大会も、種目が多いためか、毎年結構盛り上がる。




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