甘い魔法②―先生とあたしの恋―


先生を好きな人。

最近は校内で告白される事はなくなったって言ってたけど……、でもそういうのとはどこか違う気がする。

メールの犯人は、もっと……。


「でも、一目惚れとか、そういう感じの好意じゃないと思う。もっと……、深い気持ちの気がする」

「そっか……、それもそうだね。でも、一方的じゃないってなると接点があるって事だし、ハルくんも知ってる人だよね」

「うん」

「ハルくんの事をある程度知ってて好意を寄せてて、それで実姫との関係を感づける位置にいる人……あー、やっぱり生徒なのかな」

「あっ……」

「え、なにっ?」


諒子の言葉を聞きながらも働かせていた頭が、ある人物を弾き出す。

ぽんと浮かんできた顔に思わず声を上げると、諒子が驚いてあたしを振り向いた。


「教員って可能性もあるよね……?」


それだけで、諒子にもそれが誰を指すのかが伝わったみたいだった。

先生に想いを寄せている教員は知ってる。

……だけど。



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