甘い魔法②―先生とあたしの恋―

近づく距離



【実姫SIDE】


「……ん」


まだ重たい瞼を開けると、蛍光灯の眩しい光が視界を狭くさせた。

目覚めにはきつい光。

顔をしかめながらぼんやりとしていると……。


「……起きた?」

「……っ??!」


はっきりとしてきた視界に、先生の顔がある事に気付いた。


状況が掴めなくて、とりあえずベットに沈めていた顔を上げて周りを見渡す。


あたしは、床に座ったままベッドになだれ込むような形で寝ていたみたいで……。

先生はと言うと、あたしと向かい合うようにベッドに寄りかかっている。


もしかしたら寝顔を見られてたかもしれない、なんて思いながら時計に目を移す。


18時50分。

夕食前のこの時間に、なんで部屋で、しかも先生と一緒に寝てたのか……。

未だ眠気が先行する頭で考えて、ようやく眠りに着くまでの経緯を思い出す事ができた。




< 409 / 458 >

この作品をシェア

pagetop