甘い魔法②―先生とあたしの恋―


あたしが誰かと付き合ってる事を突き止めたからメールを送ってきたんだって先生が確信したなら……。

それは、あたしと先生がって事になる。

そうなると、真実を隠しておく必要があるのかどうかも分からなくなるけど。


だけど……はっきり、先生との関係がバレたって事を伝えない方が、先生にとっては少しだけいいのかもしれない。


「……でも、どこでそれを知ったんだろ」


『いつ、どこで先生とあたしの関係を知ったんだろ』

頭では違う疑問を浮かべながら呟くと、先生はあたしをベッドに座るように促して、自分もその隣に座った。


2人分の重みで、ベッドが小さく軋む。


「最近、男と2人で出かけたりした事は?」

「……先週、和馬とちょっと出かけたけど。

でも、途中からは吉岡さんも一緒になったし。吉岡さんは和馬の腕にくっついてたから、見てて誤解するような事は……」

「……あとは、土曜の俺との外出か」

「でもっ、あの時は帽子もかぶってたし、先生だっていつもとは違う服装してたしっ!

……あの時じゃないよ」


立ち上がって慌てて否定すると、先生はそんなあたしを笑う。



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