チョコレートより甘い恋
真っ赤に沸騰するあたしと、くすくすと笑う逹木くん。


そんなあたしたちの様子を見ていたよりちゃんは、ニヤっと笑いながらへぇ〜っと声を漏らすと


「作戦の必要はなしだったか。」


なんて呟いていた。


そんなよりちゃんを不思議に思いながらも


心臓ばくばくでおかしくなりそうになっていたあたしは、助けを求めるようによりちゃんに視線を送った。


「よしよし、泣かないの。
逹木も。ノンがかわいくてしょうがないのはわかるけど、あんまり苛めないでね。」


「あたしのノンだから。」


ニヤリと怪しい笑みを浮かべて付け加えたよりちゃんに、逹木くんは一瞬言葉を詰まらせて


「……っうっせ…。


もう、俺席戻るから。じゃーね、唯瀬。」


そうはき捨ててそそくさと席に戻っていった。


真っ赤な顔を隠すように俯いていたあたしは、その横顔がほんのり赤く染まっていたことに全く気づかなかった。


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