ハッピーエンド・スーパーノヴァ
「は?どうやってですか?」

俺の疑問に、

「電波を強く受信する場所を探すのさ。アンテナちゃんが消えた地点を中心にね」

ボスが駅の方へ向かうのに、俺とヨドミちゃんが慌てて付いていく。

「ケンちゃん、ポテチの袋がしゃべるってことは、チョコボールの箱もしゃべるのかなぁ?」

ヨドミちゃんが完全に目的から逸れた質問をボスにぶつけた。

「さあね。おもちゃの缶詰ならしゃべるだろうさ」

「おもちゃの缶詰かぁ・・・ハードル高いなぁ。ユウちゃんは金のエンゼルか銀のエンゼル持ってる?」

「持ってないよ」

「もしエンゼル出たら私に頂戴ね」

・・・俺はそもそもお菓子なんか食べないのだが。
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