ハッピーエンド・スーパーノヴァ
「協力者ですか?」

「そう。あのPV、カメラは固定じゃなかっただろ?ギャラマサの雄姿を、デジカメで撮影してあげてる協力者がいるってことさ」

ボスはタバコをもみ消しながら、サングラス越しに俺を見た。返答を求められていると察した俺は、

「そう言われてみれば、そうですね。ただの悪ノリ仲間かもしれませんが」

と、可能性の高い一般論を述べた。

「いいね」

俺の普通の人感覚に満足したらしいボスは、

「曲の2番が終わったぐらいのところで、ヴォーカルとは違う人物の声がちょこっと入ってるのは気付かなかったろう?」

やはりこの人は、最後まであのPVを見たんだ。

物好きな人だ。

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