My fair Lady~マイフェアレディ~
俺とユウの仲はさらに深くなっていった。

ユウはどんどん可愛くなっていった。

俺はどんどんあの歌を歌うのを忘れて言った。




嫌だった。まるでレオンを忘れていっているようだった。


「パパン!パパン!!」


どうして俺にそんな笑顔を向けるんだ。
俺はお前の大切なモノを奪ったのに。


「抱っこ!!」


両手を延ばすこの仕草。ユウのわがままはこれしかない。


好きな洋服もオモチャも何も欲しがらない。
ただ、抱き締めて。キスをするだけで幸せそうに笑う。


苦しい。なんでこんなにも苦しいんだ……!!


なんだ!この締め付けられるような!釘で打ち付けられるような痛みは?!



あの男とそっくりだったらよかったんだ!
あんな風に醜い生き物だったら。


「パパーン!!」


俺じゃない。

俺の中に俺じゃない存在がいる。


「ユウ」


そんな甘い声を出して、笑うのは俺じゃない。


「ゼリー作るでしょ?」

「ああ、わかってるぞ」



俺じゃない。俺じゃない。



俺じゃない感情なんだ。




俺の愛おしいのはレオン。俺の宝はレオン。愛しているのはレオンなんだ!!




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