My fair Lady~マイフェアレディ~
「なんだって……?」
「だからユウはあの男の息子だって言ってんだ」
ネオードは慌てふためいていた。当然だろう。無邪気で純真無垢な子供の父親があいつなのだから。
「ユウを、殺すのか……」
ネオードの言葉に俺はそっぽを向きながら答える。
「その必要はない……と思っている」
「じゃあ、何でユウを手元におく?」
俺はギクリと身柄が軋んだのを錯覚した。それを俺は今まで気付いて気付かないフリをしていたのだ。
育てる必要なんてない。母親の元へ送ってやればいい。
それで、あの子供と母親は幸せに暮らせる。
なのに。俺は。
「仕方が無いだろう。あいつを殺しちまったんだ。もうユウを育てる人間はいない。責任はとる」
ネオードは納得していないような顔で黙って俺を見ていた。その視線に耐えられなくなった俺は口を開きネオードに尋ねた。
「お前は、どうするんだ?あいつを殺したいか?」
「そんなわけないだろ!!」
ネオードは怒鳴った。まぁ、こいつの性格ならそうだろうと思う。
「ならいいだろ」
俺はそのままネオードに背を向けた。
ネオードはユウの笑顔に苦笑をするしかない様子だった。