<コラボ小説>偉大な緑の協力者~トリガーブラッド~
 携帯ゲームなので一人の書き込める回数や文字数等が制限されているためそう呟いた。
 
 製薬会社の上層部達の締め付けは相当だという噂は知っていた。
 パソコンも携帯も何もかも……どこにも接触することの無い、手元で使える物が携帯用ゲーム機だったのだ。
 (そしてあの時、わしとの会話で最終手段として思いついたのか)


 そしてゲームの電源を切ると今度はパソコンを開き、地図を出しそれらしい場所を確かめる。
 
「場所はここだな……辺りは林。どうにかなるかな?」

 調べた場所を拡大して、ある程度の状況をチェックしている。
 本職の時のように道具も揃っていないが、出来る事はしておく鉄則は忘れては居なかった。
 
「はぁ、これは性分だろう。やはり衰えても傭兵は傭兵って事ね……」
 
 独り言のように一言呟いた。
 
 ティーロにはもう答えはこのメモリーを渡された時に出ていた。否、あのレイの瞳を見たときから宿命でもあったのかもしれないと思えてきた。

 そして初日に子どもの違和感をもっと感じ取れなかったもう一度自分を恥じた。
 
 しかし自身最悪の場合は一応考える。
 衰えとブランクというものは自身が一番理解しているためだ。
(まあ、わしには家族も居ないし失うもの等はない……)
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