<コラボ小説>偉大な緑の協力者~トリガーブラッド~
知らない風景
中に入ると先ほどと同じようにアザムとレイが先で、後ろからガルナが付いてくる。
少し細い通路を抜けると、とても広い空間にたどり着く。清潔感のある白い壁と窓からは木々の緑が見え、思わず足を止めた。
全てが見たことの無い景色であり世界。そうアザムは中東での内戦で両親を亡くした戦争孤児である。
その後、親戚中をたらい回しにされ転々としてきた。そして、自分を引き取りたい人が居ると親戚に告げられ『ここ』にいる。胸の辺りに手を当てて小さな深呼吸のようなものをする。
(いろいろな場所に引き取られるのは、もう慣れたけどね……)
「やっぱり、いろいろ考えますか?」
「い、いや別に!」
気を使ってレイは声を掛けたのだが、返事はそっけない言葉だった。
(ここに着くまでの二日間よりは、まだ会話や返事をしてくれるだけましだと思うか……)
「はい、大丈夫なら会いに行きましょう。きっと待ち焦がれていますよ」
そういって軽く背中を押したレイに付いてゆくアザム。後ろにはガルナ。
少し緊張がほぐれたのだろう。今度はスーツや白い服の人が多いことに気が付き、そしてレイに会釈をする人達。
自分の疑問を確信するかのように、アザムは人の観察をしながら歩いている。
(もしかしてレイさんって偉い人なのかな?)
少し細い通路を抜けると、とても広い空間にたどり着く。清潔感のある白い壁と窓からは木々の緑が見え、思わず足を止めた。
全てが見たことの無い景色であり世界。そうアザムは中東での内戦で両親を亡くした戦争孤児である。
その後、親戚中をたらい回しにされ転々としてきた。そして、自分を引き取りたい人が居ると親戚に告げられ『ここ』にいる。胸の辺りに手を当てて小さな深呼吸のようなものをする。
(いろいろな場所に引き取られるのは、もう慣れたけどね……)
「やっぱり、いろいろ考えますか?」
「い、いや別に!」
気を使ってレイは声を掛けたのだが、返事はそっけない言葉だった。
(ここに着くまでの二日間よりは、まだ会話や返事をしてくれるだけましだと思うか……)
「はい、大丈夫なら会いに行きましょう。きっと待ち焦がれていますよ」
そういって軽く背中を押したレイに付いてゆくアザム。後ろにはガルナ。
少し緊張がほぐれたのだろう。今度はスーツや白い服の人が多いことに気が付き、そしてレイに会釈をする人達。
自分の疑問を確信するかのように、アザムは人の観察をしながら歩いている。
(もしかしてレイさんって偉い人なのかな?)