カラダだけでも愛して
俺は雛が好きだ。
だけど……きっと雛には別の男がいる。
あのクリスマスに待ちぼうけにされた彼氏かな?
俺がそう思う理由……
……それは
「雛?今日来れる?」
「わかった!」
元気のいい声で電話を切った雛。
でも雛は……一度も俺を必要としてくれたことはない。
一度だけでも……「むかえに来て」って言ってくれたら……。
どんなに心が救われるのか……。
しばらくするとピンポーンと音がした。
俺は玄関に行って雛を出迎えた。