君死にたもうことなかれ
「よし、刹那三等兵」

甲冑内の通信機を通して、早乙女大尉の声が聞こえる。

ようやく格納庫から出た俺の前に立っていたのは、早乙女大尉の装着している、赤色の重量感溢れる甲冑だった。

機械甲冑『金剛』。

右腕にパイルバンカーと呼ばれる杭打ち機を装備した接近戦用の甲冑である。

ちなみに俺や九条が装着しているのは『疾風』。

高速飛行戦闘用甲冑だが、今回はまだ飛行訓練はしない。

「まずは俺が貴様らの練習台になってやろう」

チョイチョイと左の指先で手招きする早乙女大尉の金剛。

「俺に手を上げた威勢のよさで、かかってきてみろ」

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