【短編】意地悪炭酸ベイビー
だけど……
どこか心の片隅で、もしかしたら、なんて思ってる自分がいて。
すごくそれが、嫌になる……
「どうしたの?」
「へ?」
急に話しかけられて、困ってしまうあたし。
「なんか難しい顔してる」
そう言って先輩はあたしの顔を覗き込んだ。
近付く顔に恥ずかしくなって、あたしは顔を逸らした。
「な、なんでも……ない……です」
先輩一つ一つの行動がすごくドキンドキンして。
あたし、先輩が好きなんだなー……なんて思ってしまう。