やきもち悪魔
やきもち悪魔 【完】
「・・・涼太、ちょっといいかな?」

「ん?あぁ、今行く。」



お弁当を食べ終えた美雪が涼太に声をかけ、教室から出て行く。

涼太も後を追いかけて小走りに出て行った。



「最近、美雪と涼太、仲良しだよね~」

七海がほわわんとした顔で教室のドアを眺める。

「・・・付き合ってるんじゃない?」

「「えっ!?」」

里菜のつぶやきに、反応した七海と大地。


「だって二人でコソコソする時多くない?
仲良しグループ5人からカップル誕生とはね~・・・」

「わぁ、なんか素敵だねっ!」

「なんだそれ・・・」


興奮気味な里菜に拍手する七海。

大地だけが、不機嫌そうに窓の外に視線を泳がせた。
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