生徒会

友情

放課後、私は1人で沙羅の教室に行った。

遊助と真理子ちゃんが仲良く帰っていく。

「沙羅」

沙羅は私を無視して帰ろうとする。

「お願い…話がしたいの」

「沙羅!優梨!」

弘樹が走ってくる。

「屋上で話そうぜ」

私たちは屋上に移動する。

「沙羅…私、沙羅とこれからも友達でいたいよ…。確かに振られた側なのに拓海くんと登校したりしたけど…拓海くんや生徒会の人は私のこと心配してくれてて…。生徒会の人たちはみんな本当に良い人なの」

「じゃあその生徒会の人たちと仲良くしてればいいじゃん」

「私は沙羅とも友達でいたいよ」

「…私は別に。優梨がそんな軽い人なんて思ってなかったよ」

「沙羅…私のこと嫌いになったの…?」

「…今は許せないの!落ち着いたら話すから」

沙羅はそう言うと歩いていく。

「ごめんな」

弘樹は小さな声で私にそう言うと沙羅のあとを追っていった。

私は1人で帰る。

「優梨ちゃん!良かったら一緒に帰らない?」
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