PURELOVE
楓★ライバルの男
訳も分からない内に、その日は解散になった。


2人が何を考えているのか、想像できなくもないけど…


ぶっちゃけ、怖い。(笑)


どうせどっか呼び出して~みたいな感じだと思うけどさ、俺ちゃんと言えっかな?


てか、その前に話せるのか?


うわぁ~~!


ダメダメじゃん、俺…


ブーブーブー

ビクッ


頭を抱えて悩んでいたせいで、いきなりのバイブに1人で過剰反応してしまった。


何だよ、この大事な時に…


まだ鳴り止まないから、電話らしい。


画面を見ると、登録されていない番号で。


俺は、知らない番号だということや今機嫌が悪いなどということを総合的に判断して、切れるのを待つことにした。


ブーブーブーブ…ブツッ


よし、切れた!


と思いきや、すぐにまた同じ番号からかかってきた。


は?何、これ?


もしかして…知り合い?


それとも、単なる嫌がらせ?


正直誰とも話したくない気分だったけど、一応電話に出ることにした。


「もしも…」


『おい、早く出ろよな!』


俺が言い終わらない内に、相手が口を挟んだ。


声からして、知らないヤツで。


なのに、何でキレられなきゃいけないわけ?


「…は?お前、誰だよ?」


『ハァ~。お前分かんないのか?』


…何かムカつくやつだな。


ムカつくと言えば…


「…俺等の学校に負けた〇〇校の1人で立川にちょっかい出してたヤツ?」


『ちょっかいって失礼だな!てか、名前ぐらい覚えとけよ!荒井圭吾!』


「あ~、はいはい。その荒井圭吾君が俺に何の用?」


『…お前まじムカつくやつだな!』


「それはこっちのセリフだっつの!」
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