PURELOVE
「でも、2人の思惑通りあたし空いてるんだよね…(笑)」


「…実は俺も。(笑)よし、行くか!」


「うん♪じゃあ、最初で最後の制服デートだね!何か嬉しいっ♪」


「…あぁ。そう言われればそうだな!」


あたしが顔いっぱいに嬉しさを表現すると、楓君も目尻を下げて笑った。


そして、そっと手を握ってくれたんだ。


「春休みはどっか遠く行こうな!」


あたしはその行動にちょっとビックリしたのに、楓君はすました顔で口を開いた。


「…うん☆」











あたし達は、3月の柔らかい日差しを背中いっぱいに受けながら学校を後にした。
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