PURELOVE
美鈴☆1つの疑問
1ヶ月後にある県大会に専念する楓君。


メールはまたしてもお預け。


1ヶ月ってこんなに長いっけ?って感じ。



あの時から、あたしの中でグルグル回っている疑問が一つ。


それは、彩花に言われた言葉。


『あんた、楓君とは全然嫌そうじゃなかったね~』



…確かに、楓君といた時は怖くなかった。


てか、逆に沈黙が嫌だったし…


…何でだろう?


………………


どんなに考えても、いつもここで思考回路はストップ!


良く分からないけど、楓君なら大丈夫だったんだよね~










あたしには、まだこれが何なのか理解できなかった。


そして、今日はやっと県大会当日!


前々から、彩花にしつこく応援に行くからと言われていた。


だから、朝から行くはずだったのに…


朝食を食べている最中、よそ行きの恰好をしたママがあたしに言った。


「あ、美鈴!あたし、今から裕子ちゃんと出掛けるから!拓海君よろしくね♪」


「え!無理だよ!あたし、前から出掛けるって言ってたじゃん!」


「どうせ彩花ちゃんとカラオケとか行くんでしょ!」


「違っ…!」


「じゃあ、よろしくねぇ~」


そう言って、化粧台でメイクを始めた。
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