Crazy Love
その後、雅司から聞いたと、理央から突然ケータイに電話がかかってきた。

が、正直それすら面倒臭かった。

雅司が俺を心配して理央を引き合わせた事はわかっていたが、理央がどうという事ではなく、新しい恋愛をする気にはなれずにいたからだ。


俺は20歳の頃から2年ちょっとの間、同じバイト先だった5歳年上の女性と付き合っていた。

その彼女のことを、ずっと引きずっていたのだ。

久保田芹(せり)。
今でも愛おしい、彼女の名前。

芹と過ごした日々を、俺は忘れることが出来なかった……



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