Crazy Love
のんびりと他愛のない話をしながら、飲み物を飲んでいると、なにやら大荷物を持った人が店に入ってきて、席の後ろを通りすぎて行くのが俺の視界の端に映った。

背を向けて座っているため、あまり様子はわからないが、さっきオーダーを取ってくれたバイトらしき女の子が「店長」と呼ぶのが聞こえ、その人物がこの店の店長らしい事はわかった。

なんとなく気になり、理央との会話を続けながらそちらの方に目を向けると、カウンターの前に立つ後ろ姿の「店長」が見える。


ドクン


その姿を目にした瞬間、俺の胸がこれ以上ないぐらいに大きく跳びはねた。
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