ふたつの想いが重なるころ
「あの日、夕陽がおらん間に俺は夕陽の体操服を盗った。
帰り道、夕陽が体操服を忘れたと思って取りに戻るように。
案の定、お前は戻ってきた。
俺はそれを窓から確認して、お前が教室の前を通るぐらいの時に眞緒にキスをした」
「なんでそんなこと…」
「お前が俺のことなんか嫌いになって、東京に行けばいいと思った。
俺のことなんか忘れて東京で楽しく過ごせばいいと思った」
崎は真っ直ぐに一点を見据えて言った。
「なんで…?」
そんな崎にあたしは問いかける。
崎の言ってる意味が分からんかった。