【短】偽りのチョコ
「馬鹿はそっちだ。本気で解放する気があるなら、同じ電車に乗らないで」

あたしは勇汰の胸を掴むと、背伸びをして唇を奪った

電車の中でキスをしたのは、あたし自身初めての経験だった

恥ずかしいと思うよりも先に、行動してて…はっと気付いた時には、勇汰の手があたしの腰に回っていた

離れようとしたあたしの唇を噛んできた勇汰が、あたしの口を割ると、舌を滑らせてくる

中学3年の男が、そんな技を持ってるなんて反則だ!

あたしの全身が熱くなると、勇汰の身体に寄りかかっていた

「逃げ道はもうないぞ」

「逃げ道なんていらない」

「上等だ。まずは、学校をサボるか?」

勇汰の言葉に、あたしは勇汰の後頭部を叩いた

「中学生は真面目に勉強しろ」

「馬鹿高校生に言われたくねえよ」

勇汰がにやりと笑うと、また小難しい本に目を戻した

バレンタインデーの前日、偽りのチョコをあげた

バレンタインデーの翌日、嘘が真の恋心に変化した








【短】偽りのチョコ

       終わり
< 20 / 20 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:3

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

モテ男と勤勉オンナの【秘】ラブ・ゲーム

総文字数/48,088

コメディ128ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
『へえ、南センパイってこういうのが好きなんだ』 レジカウンターに立っている男を見て あたしの思考がフリーズした こんなところで 学校一モテる男とばったり鉢合わせなんて 最低もいいところ、だ
毬亜【マリア】―信長の寵愛姫―

総文字数/45,453

ファンタジー130ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
すっかり行き遅れた年増と結婚してやるんだ 浮気ぐらいいいじゃん 婚約者に裏切られた私は 彼の家を飛び出し、交通事故に遭ったはずだった―― 気がつけば、緑深い森で…… 乗れ さすれば助けてやる 見知らぬ男に手を差し出された 勝利の鍵は、我が織田信長の手中にあり! 男の手をとった私の目の前で、そう男が叫んだ 織田信長、と この物語は戦国時代を元にした 歴史ファンタジーです。
お見合いに来ないフィアンセ

総文字数/33,088

恋愛(ラブコメ)52ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
ここに座ってかれこれ1時間 もはやこれは決定打だ いい加減に気づいてほしいものだ いまだ、相手が来ると信じて疑わない両親に 誰か、教えてあげて 相手の男は、絶対にここには来ません、と

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop