生意気な後輩くん。
第一章



「初音〜。今日小テストあるけど…あんた大丈夫なの?」

「ウソっ?今日小テストあんの!?ヤバイ…」

「また赤点とっちゃうよ?」

「いや〜っ!!」




私は、道重初音。


よく、お嬢様っぽい名前だねとか、品がある名前だねとか言われるけど…



実際の私は全然違って



馬鹿だし…



なんか…なんか…


品とかもないし……




「初音?…は・つ・ね?」

「んぁ?何?」



我ながら、すっごい間抜けな声



恥ずかしいっ!!




「んぁ、じゃないわよ。あと3分で授業だから。…イコール、小テスト!」

「ええ?ウソ…!」

「ホント。だから、廊下でギャーギャー叫んでる場合じゃないと思うよ?」

「ですよね〜…」

「大体今日は、まだ2年になったばっかだから復習のテストだよ?…初音くらいじゃない?赤点」

「う…」

「あ、あと2分」

「やだぁ〜っ!!」





「…あの」




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