ひとりじゃねぇんだ[KK2]
"17…16…15…"

カウントダウンは続く

最後の力を振り絞り鬼気迫る形相で近付く裕太に俺は思わずひるんでしまった。

ア…アイツ…あんなにデカかったか?

俺の目に裕太が、とてつもなくデカく見えた。

目の錯覚か?

それとも…初めての箱根に俺がブルってるって言うのか?

"14…13…12…11"

そんな俺の動揺をかき消すように

「浩二っ!後は頼んだぞ!」

裕太の絞り出すような声とともに押し付けられたたすきによって俺は我に返った。
< 26 / 60 >

この作品をシェア

pagetop