ひとりじゃねぇんだ[KK2]
何だか…妙に前が明るくなってた。

いつの間にか雨がやんでたんだ…

反射してまぶしいアスファルトをずぶ濡れのシューズで踏みしめ最後の勝負にかける。

ハイペースでトバしたツケだろう…最早体力は、ほとんど残ってない。

だけど…腕も脚もまだ動く

そして心は…折れてない。

気持ちじゃ負けてなんかない。

いくら身体が悲鳴上げても…俺の気が変わらないうちは…前ちんたら走ってるヤツら…覚悟しとけよ。

格の違いっての見せてやるぜ。
< 55 / 60 >

この作品をシェア

pagetop