【実話】だだ漏れ日記
いや、もしかしたら、
元々正解など
なかったのかもしれぬ。
 
 
 
 
これは事故だ。
 
 
 
 
優しさ故に、
とっさに正解を用意していないボケを
繰り出してしまった課長と、
 
それに応えるべく行動したものの、
下ネタでしか返せなかった私。
 
 
どちら悪く、
また、どちらも悪くない。
 
 
これは、現代社会に潜む、
人と人との繋がりに生じる、
事故なのである。
 
 
 
 
…そんなことを
自分に言い聞かせながら、
私達は無言のまま
会議室へと向かった。
 
 
【完】
 
 

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