【実話】だだ漏れ日記
しかし、
その渦中にいると
冷静な判断などできないもので、

私のテンションは
もはや最高潮に達し、
妹との乗馬に命をかけ始めていた。


気持ちはもう、
荒野を駆けるロデオボーイ。

さっきのオバサンと
心が通じ合った。

ような気がした。
 



もちろん
妹もそうだろうと信じ横を見ると、
そこには妹の姿はなく、

マシンから降り、
素の表情で私を見ていた。




そのあわれむような瞳に、
私は急に恥ずかしくなり、
マシンの電源を切ったのだった。


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