HIGH-WEST
その時医務室の扉がガラッと開いた。でてきたのはカナリアだ。どうやら治療が終わったらしい。
「もうなんだか騒々しいと思ったら…。」
と足元に転がっているウマにちらっと目をやると待ち合い室の奥のハト達に向かって言った。
「ハト、貴方の班の人達の治療はすべて終わったよ。手当てに当たったのはクジラ。みんなそんなに深い傷ではなかったようよ。よかったわね。それから」
と今度はウサギ達の方を向いて話し出した。
「ニワトリは私が癒しの術を掛けたけど、かなり出血が酷くて…治療は終わったんだけどまだ目が離せない状況よ。今夜はジュゴンが付きっきりで看病にあたるみたい。今夜はみんな帰った方がええよ。」
結局、ニワトリは5日間程意識不明の状態が続き、6日目にようやく目を覚ました。
一方、例のバカップルだが…
ニワトリは医務室を抜け出すと宿舎の方へ歩いて行った。ふわりと風に乗り2階のバルコニーに降り立った。
「ニワトリ、まだ出歩いたらあかんやろう!!」
「うん、そーやねんけど…」
微妙な沈黙。
「どないしたん?」
「もうどうにかして!!!も〜ベタベタベタベタ医務室でしくさりやがってあのウマ、ボケがんまに〜〜!!!!!」
全く懲りていなかった。
「もうなんだか騒々しいと思ったら…。」
と足元に転がっているウマにちらっと目をやると待ち合い室の奥のハト達に向かって言った。
「ハト、貴方の班の人達の治療はすべて終わったよ。手当てに当たったのはクジラ。みんなそんなに深い傷ではなかったようよ。よかったわね。それから」
と今度はウサギ達の方を向いて話し出した。
「ニワトリは私が癒しの術を掛けたけど、かなり出血が酷くて…治療は終わったんだけどまだ目が離せない状況よ。今夜はジュゴンが付きっきりで看病にあたるみたい。今夜はみんな帰った方がええよ。」
結局、ニワトリは5日間程意識不明の状態が続き、6日目にようやく目を覚ました。
一方、例のバカップルだが…
ニワトリは医務室を抜け出すと宿舎の方へ歩いて行った。ふわりと風に乗り2階のバルコニーに降り立った。
「ニワトリ、まだ出歩いたらあかんやろう!!」
「うん、そーやねんけど…」
微妙な沈黙。
「どないしたん?」
「もうどうにかして!!!も〜ベタベタベタベタ医務室でしくさりやがってあのウマ、ボケがんまに〜〜!!!!!」
全く懲りていなかった。
