薄氷
結果として

この手に残るのは
必要のないもの

いつだって


望めば
望むほどに

それは
水面に映る月のよう


私のものであるのは

すくって
指の間から
雫がこぼれてしまうまでの

わずかな
わずかな
幻想で…


ああ
私は

いつになったら――

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