ハニードハニー
 それから兄さんと涼介くんが戻ってきて、4人でお昼ご飯を食べた。

 兄さんのくだらない話が中心だったけど、4人で過ごしたのはとても楽しかった。

 昼休みが終わったチャイムが聞こえないくらいに。

 4階の兄さんとは2階で別れ、私は右に、美咲と涼介くんは左にそれぞれの教室に戻っていった。










「涼介、涼介!」

「なんだよ美咲。急がないと先生に怒鳴られんぞ!」

「あのさ、雛、付き合っている人いないんだって」

「……。は? だからなんだっていうんだよ」

「バレバレ。私達何年幼なじみやってると思ってるの?」

「……っ、先に教室入るからな」

「あ、涼介! もう……私が協力してやってるんだから素直になりなさいよね。――このバカ」
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