あの日に帰りたい
第七章
バンドという打ち込めるものが見つかって、若者達は、毎日を楽しげに過ごした。家にいても楽しくなかった若い私は、叔母の家の近所の(私の家から自転車で20分くらい。)ラーメン屋でバイトを始めた。時給は400円だったが、賄いの食事があって、嬉しかった。週末の土曜の午後や日曜日は、太一郎の団地の集会室でバンドの練習に熱中した。毎日が楽しかった。
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