闇のプリンス ~ヴァンパイアと純血の戦士~
家に着くと、お母さんの姿はなかった。
買い物にでも出掛けたのかな。
ちょうど良かった。
私は鞄を置くと、濡れたままのスカートを脱いだ。
洗面所へドライヤーを取りに行こうとした時、玄関で声がした。
お姉ちゃんだ。
「もう、ほんとイヤっ! 」
リビングへ入ってくるなり、お姉ちゃんはソファーへ雪崩れるように倒れ込んだ。
なんかあったみたい。
「お帰り。どうしたの? 」
「どーしたもこうしたもない! 」
そう叫んで髪をワサワサ払った。
頭を振るたび、何か白い物が飛び散っている。