月の満ち欠け 巡る星々【詩】

*雨

「雨」


さわさわと震える草木

  静かな音楽を奏でる


ひたひたとささやくように

 重たい大気に浮かぶ雲

生の輝きを満たすもの

 厚く重なる灰色の層は

次の扉を開く鍵


そのためのものであるのなら

 私は雨を受け入れよう


 2010.6.23
< 30 / 40 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop