花よりも美しく
忘れてはいけないこと
心地よい夢の中から、現実へと引き戻される
目を覚まして、月子は明るい室内に開いた瞳を再び閉じる
「眩し・・・」
ゆっくり瞳を開いて、月子は起き上がる
「──────!!!」
起き上がろうとして、月子は声にならない悲鳴を上げる
「し、忍さん・・・?」
真横で眠る忍の姿に、月子は半分起きかけた状態で困惑する
「え?えっ??」
「なんだ・・・?・・・・・・朝か?」