花よりも美しく
本当は、別々のベッドになる予定だったのだが、発注ミスでキングサイズのベッドが届いてしまった
昔から忍が使っていたベッドは、現在彼の自室に場所を移している
「・・・・・・・・・あの、寝ても・・・」
「構わないよ。いちいちそんなことまで、僕に聞かなくてもいい」
「すみません・・・」
ただでさえ暗い室内の空気が、更に暗くなる
どっと疲れて、月子はベッドに横になる
「・・・・・・・・・おやすみ、なさい・・・」